たうんらいふ(タウンライフ)編集室

 

 国道176号線、篠山市と丹波市の境、鐘ヶ坂トンネルを抜けたところに広がる鐘ヶ坂公園。ここは、丹波吉野桜の名所としてつとに名高く、シーズンともなれば多くの人で賑わう絶好の花見スポットだが、ここから登る金山の山頂に奇勝「鬼の架け橋」があることは案外知られていない。

 2つの大岩の間に別の岩が倒れこみ、あたかも橋梁のような形状をなしているため、大江山の鬼が架けた橋であるという民話(※)が語り伝えられ古くから多くの文人墨客が訪れていたというが、実際には15世紀中頃、地震により崩落した岩が偶然にこのような形になったと考えられている。

 浮世絵師安藤広重が『日本六十余州名所絵図』にも描いたという一大奇岩。空中に横たわる巨岩が眼前に広がる景色は見応えがある。雪がなければ、山頂までの道で可憐に咲く節分草の姿を見つけられるかも…。

)この辺りは谷が深く、曲がりくねった峠道で交通の難所であったため、どうしても渡れない岩の谷間に大きな岩で架け橋を作って渡した大江山の鬼が、夜な夜な京へ出没しては金銀財宝を盗み、姫や子どもをさらっては、その架け橋を渡って帰っていったという民話。

★取材時は鐘ヶ坂公園横の駐車場から看板通りに山頂を目指したが、他にも登山ルートは有るようです。

以上の記事は、月刊たうんらいふ2011年2月号のおしゃべりな表紙より抜粋したものです。現在とは異なる場合もあることをご了承ください。